
現在、大麻草に含まれるカンナビノイドの一つ CBN(カンナビノール) が、医薬品医療機器等法(薬機法)に基づく**「指定薬物」**として扱われる可能性が非常に高くなっています。
指定薬物に分類された場合、医療目的を除き、製造・輸入・販売・所持・使用が禁止されます。
ECモールでは、クッキーやグミなどの食品、ベイプ、オイル、クリームといった多様なCBN含有商品が販売されていますが、この規制が確定した場合、事業者・消費者双方に大きな影響が出る見込みです。
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■ 厚労省の方針とスケジュール
厚生労働省 監視指導・麻薬対策課は 10月29日付でCBNの指定薬物化案を公表し、同日からパブリックコメントを開始しています。
募集期間:11月27日まで
その後:12月中旬に省令改正を公布
施行:公布の「10日後」を予定
もしこのまま進めば、約2カ月の短期間で、これまで自由に販売されていたCBNを含む食品・雑貨類が全面禁止になる可能性があります。
CBNは少なくとも5年以上、国内で流通してきた成分です。ECモールでの販売状況から見ても、多数の製品が市場に存在すると考えられます。規制開始が示す日程通りであれば、事業者にも利用者にも混乱が生じることは避けられません。
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■ なぜCBNが規制されようとしているのか?
背景として、2024年5月に起きた出来事が指摘されています。
大学生が「CBN配合とされるクッキー」を摂取後に事故を起こし、重傷を負ったという報道です。ただし、このイベントとCBNの因果関係については 現時点で明確なエビデンスは示されていません。
CBNは、THCが自然酸化・分解して生成される天然カンナビノイドで、
一般には精神作用が弱いとされ、睡眠サポート目的でも広く利用されてきました。
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■ 業界団体の見解
国内のカンナビノイド関連8団体が結成した JCF(日本カンナビノイド関連団体連盟) は、
厚労省と同日に 規制案への反対意見 を発表しました。
主張は以下の通り:
• CBNは精神作用が「極めて弱い」
• 世界的に規制対象ではない
• 日本でも5〜6年以上、安定して流通してきた
• 健康被害との因果関係は立証されていない
• 科学的根拠が十分に示されていない
• “全面禁止”ではなく「含有量上限」などの段階的な管理が妥当
一方で、市場には 1,000mg配合クッキー のような過剰な製品も存在しており、
「行き過ぎた用量が問題を招いた」という指摘もあります。
“適量の範囲で管理すべき”という意見も出ています。
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■ 患者への配慮と、一般消費者・事業者への影響
厚労省は、てんかん患者など、医師がCBNの必要性を認めた場合は、
手続きを行うことで使用を継続できる方針を示しています。
しかし、一般の消費者や事業者に対しては特段の配慮は示されておらず、
製品の廃棄や販売停止の判断を迫られる見通しです。
カンナビノイド業界では、6月に「自主規制宣言」や「CBN食品ガイドライン」が発表され、適正な取り扱いを進めていましたが、
現状では行政側は全面的な指定薬物化に向けて進行している状況です。
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■ Lil.Ganjaとしての対応方針(※慎重かつ簡潔に)
現段階では法律が確定していないため、「確定的な判断」はあえて避けます。
ただし、ブランドとして以下の準備を進めています。
・1:CBN配合商品の扱いを随時見直す
規制内容が正式に決定した場合、
該当商品の販売停止・配合変更・ライン終了を含む対応を行います。
・2:すでに購入いただいている方への情報提供
安全性と法令を最優先に、必要な情報を随時お伝えします。
・3:今後の製品設計について
もし指定薬物化が決定した場合は、
CBNに依存しないライン設計へ移行します。
※ここではあえて“売上”や“事業戦略”の話は一切していません。
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■ まとめ
CBNをめぐる状況は、
“科学的根拠の不足”“行政判断のスピード”“市場規模”“利用者の多さ”
このすべてが絡み合っており、非常に複雑です。
Lil.Ganjaは、
法令遵守・安全性・透明性
この3つを基準に、落ち着いて対応していきます。
正式決定が出ましたら、改めてすべての方にお知らせいたします。
